入学式：緊張と期待を胸に秘め 新入生、元気にあいさつ??公立小中学校 ／鹿児島

　県内の公立小、中学校のほとんどで６日、入学式があり、新入生が期待に胸を膨らませて学校の門をくぐった。
　県教委によると、県内の公立の新１年生は１日現在で、小学校が１万４９９１人（前年度比３４２人減）、中学校が１万５８３７人（同３５４人減）となった。
　鹿児島市の市立山下小（上林房一正校長、３３１人）には７０人が入学。同校周
辺にマンションが多く建てられたことなどから、年々児童が増加しているという。
　男子は詰め襟、女子はセーラー服の真新しい制服に身を包んだ新入生は、緊張した面持ちで入学式に出席。新入生代表の尾堂稜馬君（６）は「うれしくて新しいランドセルを何度も背負いました。友達をたくさん作りたいです」と元気いっぱいにあいさつした。
　悦田結惟（ アイオン
ゆい）さん（６）の母千里さん（４５）は「娘と一緒に入学式を心待ちにしていた。娘が６年間、どんな新しい世界を見て成長するのか、が楽しみ」と話した。【黒澤敬太郎】
　◇志布志市田之浦小、１人だけの仲間入り
　志布志市志布志町の山あいにある田之浦小では、１人だけの入学式があった。新入生の大原龍樹君（６）を在校生１４人が温かく迎え入 rmt
れた。
　大原君は手作りの花輪をくぐって入場。井手正博校長は「新しい喜びが訪れようとしている」と歓迎し、在校生は一言ずつ言葉をつないで「あなたは田之浦小の大事な宝物。１５人で心を合わせて笑顔と夢いっぱいの学校をつくろう」とエールを送った。
　担任の先生から新入生へのインタビューもあり、大原君は「お医者さんになりたい」と夢を語
った。母由加さん（３５）は「元気に過ごしてくれさえすれば」と我が子の晴れ姿を見守っていた。【新開良一】

４月７日朝刊

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